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本日はInstagramに50年前のスリランカの写真が出てきたので貼り付けた

50年前はアリカコレクションが創業した時期でこの未開の地スリランカから会社は始まった。


私も20年ほど前に駐在をしてたのでよく覚えているが、熱帯雨林の街は黒人種が大半で、ジョギングをするのが趣味でよく何か嫌なことがあると砂埃の舞う道の端を隠れるようにしてを走っていたのですが、それでもバスに乗ってくるラファイさんの宝石ショップのスタッフや宝石の鑑定機関学校で勉強共にした奴らは毎日のように「私を見かけた」と鬱陶しいくらい報告してくれた。
色の白い私は目についたのだ。小さなストレス等感じる余裕などなかった。
そう思うと50年前はどのような大変な時期だったのかというのが容易に想像がつく


商売は人と人


創業者からは「商売は人と人と」と口が酸っぱくなるほどきかされてきた。かんけいが悪いと何もできない。
すばらしいものも全て人と人の繋がりで廻ってくる。素晴らしい物を求めて海を渡る。人を大事にしていると自然と廻ってくるのだ。
それは大変熱量の要ることなのですが、そして、お客さんの顔を浮かべるとそういったものが見つかると本当に心から嬉しくなる。
嫌なことも沢山あるが、それも人と人だ


そのおかげで、合同展示会などすると同業者が商品を参考にみに来てくれる。
「おもしろいなぁ」
同業者からそう言っていただくことが励みにもなった


本当にありがたいことをたくさん教えてもらった。


50年前とは時代が変わったが、今でも始まった時と同じ気持ちを大事にしている


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SRILANKAには29歳の頃宝石の支店を作ると言う名目で生活の拠点を移していた。
SRILANKAは亜熱帯の気候から人々は皆カロリーをたくさん取る。
また害虫から身を守る方法としてスパイスの効いた食べ物を食べ体臭で害虫を遠ざけると言う名目で普段から香辛料を食べる。つまり、食べ物のほとんどがカレー味。ツナサンドイッチですらカレー味なんでめんくらった。
日本で食べるカレーの数十倍もの辛さのものになるので、滞在を始めた最初の1ヵ月は口に合わずみるみる体重が減っていった。
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サファイアの採取現場/RATHUNAPURA
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スリランカで一番うまいカレー屋


そんな折に会長がSRILANKAにやってきた。自分のわかりし頃から好んで行っていたカレー屋さんに連れてってもらった。
ホテルの地下にある店なのだが、一般のスリランカ人からすると相当割高な値段がつくカレー。
執事のものも正装でカレーを運ぶと言うとてもモダンなお店であった。当時の財界の大物であった、スリランカ1の宝石商、紅茶屋さんやヤマハのエンジンをスリランカにもたらした方、シナモングランドホテルのオーナーなど有名な方たちと会長は訪れた。
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それからカレーが好きになった。
マトンより強烈な。。。


スリランカのカレーは美味しかった?と良く聞かれる。
牛や豚は食べない関係から肉類は鶏かマトンと相場が決まっているというと大体、マトンは匂いが嫌となる。
しかしそのマトンの匂いより数段はるかにスリランカでは米が臭い
スリランカの金融の中心地の側にペタと呼ばれる青空市場がある。
金融の中心のすぐ側新市場があると言うことも信じれないですが、何よりもこの米の匂いが臭すぎて気を失いかける程信じれない匂いがする。
玉ねぎやココナッツそんなものよりもはるかに主張をするこの匂いが金融街に流れている。
会長のお勧めのカレー屋さんも臭かったが、それでもカレー味は今でも思い出せる位絶品であったため匂いが苦ではなかった。
はじめに出されるスパイスのスープ、これが驚くほどスパイスが強く、以前一緒に同行したお客さんに進めたところいちど口に入れてスープを容器に戻したほどだ。
しかし、エビのカレーや鶏、ロブスター、全てが最高の味付けで辛さを感じさせない風味は今でもあのカレー食べたいなと今でも話に上がる。
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日本でもカレーブームでたくさんのカレーを楽しんでいるが、未だに会長に連れて行ってもらったカレーを超えるものは見たことない。あれから、高級ホテルに泊まるツアーに参加したと聞くが、仕事として連れて行くツアーで本当にうまいカレーにはありついてはいないなと思う
早くまた訪れたい街を懐う
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2021.05.06 訃報の報告
かすかに香る紹興の香り…
住職の故人を想う説法…
瞑想の中、で手を合わせた。
駆け出しの頃、失敗しても失敗しても起きあがるのであだ名は「ダルマ」だったそうだ。
正義感が強く燃える様な個性は、間違っている事は絶対に拒否した。
自分の良いと思うものを徹底的に学び自信を持って突き進む姿は、取引先であろうが、お客様であろうが自分の考えを通した。
営業としては不器用で京都職人の様な気質であったが、それだけ分お客様からは慕われ、取引先に煙たがられることもあった。
段々と小さくなる鐘の余韻…
故人への感謝やこれからの誓いを思い起こす時間は、誰にも邪魔されない真空パックに覆われたような時間…
何も憂鬱な事もなく、純粋無垢な時間が過ぎた…
スリランカで起業した故人は、ジャフナでエビの養殖を始めた。
スリランカの民族衣装を身に纏ったスリランカ人の中に背広にドロップ型のサングラスをかけた異様な故人の写真が残っている。
セイロン紅茶では、人に裏切られ大損をしたとよく笑い草を聞かされた。
その後、時代を先読みしヨーロッパの古美術と宝飾を扱う様になる。
先見の眼と多くの友人との出会いから晩年の商いに花が咲いた。
商売は人と人」が口癖

走馬灯の様に流れた時間の回想が終る。
生前よりスリランカの海に散骨を希望していた。親父落ち着いたら行こうな。
岡崎の桜は散り、東山の木々は初夏の日差しの中、緑が眩しい日だった。
ALIKACOLLECTION 創始者清水正男は、2021/4/29、商社マンとして生涯を全うした。
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