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イタリアフィレンツェ。

270年続いたジノリ釜が昨年1月に倒産してました
グッチが売却を検討していたが、話は途絶えている様です


ジノリと言えば、ドッキア釜を引き継ぐ、現存する最古の釜で、メディチ家の財宝にも数々残る秀逸品を排出してきた釜でした


時代のニーズ似合わせ物は生き残るのでしょうが、イタリアを語る磁器釜はこれでなくなったということ

なんとなく、残念です

そういうことで、ジュエリーもちろんですが、古美術のジノリ19世紀中期頃の珍しい『うぶいもの』を紹介してもらいます


ちらっとご紹介、こちらはワイングラスを冷やす器だそうです。

イタリア盤エジプト文様のデコラティブが流行る前のもの
1880-90年頃の製作
底部にginoriマークと型番、色番有。キズ、クラックはありません

色が良いですね、これ以外にもジノリ美術館に納められている物の色違いのものもあったりします。


ジノリ歴史はWikipediaより、
1735年にトスカーナ大公国のカルロ・ジノリ侯爵 (it:Carlo Ginori) が自領であるドッチア(フィレンツェ県、セスト・フィオレンティーノの一部)に磁器窯を開き創業。当時マヨリカ陶器全盛のイタリアにおいて、マイセンやウィーン窯に対抗すべく、鉱物学に造詣が深かったジノリ侯爵は自ら原料土を捜したり、ペーストの生成や発色等の磁器の研究を行い、イタリア初の白磁を完成させた。開窯当初はマイセンのような豪華で精緻な芸術作品に力が注がれていた。
1896年、ミラノのリチャード製陶社と合併して、現在のリチャードジノリとなる。1956年、ラヴェーノのイタリア陶磁器会社と合併し、イタリア最大の陶磁器メーカーとなった。
ジノリ最古の代表作である「ベッキオホワイト」は不変の定番として親しまれている。また、1760年頃にトスカーナのとある貴族の為に造られた「イタリアンフルーツ」は現在でも新鮮さに満ちあふれ、不朽の名作として愛される。
また「オリエントエクスプレス」はオリエント急行の車内で使用されている食器で、ブルーの車体と同じ色のデザインに「VSOE」のエンブレムがアレンジされている。


Salon d'ALIKA KYOTO/サロンドアリカ
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