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VICENZA ORO
ミラノから電車で1時間半東へ。
景色も食べ物もミラノから変わる。
ヴェネチアである世界随一の宝石展示会が開かれる。

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VICENZAはアジアとヨーロッパの境と言われる土地柄、プレーンゴールド製品も多く、中東からのバイヤーも欧米諸国に次いで多い。アジアからはというとほとんどが日本企業であり、炎天下に紺のスーツで一目でわかる。

「このスーパーライトチェーンをみてみろ。うちだけの特技だ。」
細かい金糸を紡ぐ技術はこの街から始まった技術である。
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デーヴィッドさんは金の糸を紡いで超軽量の金細工を制作することに成功したそうだ。
その製法は、パンティーストッキングを折る機械と同じものを使用するそうで、イタリアでも4社しか作れないそうだ。
その製品は驚くほど軽く、布製品よりも軽い。
果たしてこの製品がマーケットで受け入れられるかどうかは別として、イタリアでしか手に入らない。
この街で作られるチェーンは素晴らしくデザイン性の高いのが特徴である。

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VICENZAOROは、この土地に根ざしたチェーン産業、ブランド宝飾店、世界の宝飾品、箱その他に分けられ総勢数百メーカーが出店する。
出品内容を見ると、同時期に行われる香港国際宝飾展とは大きく性質が違う。
VICENZAOROは、デザインを重視したトータルバランス、身につけやすさ、色彩感覚等は世界でもイタリアにかなう感覚はないのではないかと思われる程各社完璧なまでにデザイン性を紹介する。
一方、アジアのマーケットは貴石を使った資産感覚を引きづり、石のクォリティーを前面に出した物作りが行われる。
よって、アジアマーケットの昔からの流れが今も根強く残り、プラチナ製、金のチェーンは重いものが良いものである。という感覚から未だに抜けきれないところがある。


なんだかんだ考えながら9月の青空を公園にて眺めていると、VICENZAOROに来るといつも立ち寄る屋台のハンバーガーの匂いがしてきた。
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SDA 清水






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