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ALIKACOLLECTIONの宝飾品のプレゼント包紙はイタリア産の紙を使用することにしている。
しかし、半年ほど前よりその紙が日本に入ってこなくなっていた。

数十年使い続けている紙だったので大切にしていたのですが、工房から送って来なくなりもう封筒がなくなり代用の物でまかなっていた。連絡するも、返事もなく困っていた。




世界基準の紙は有名メゾンも愛用





この度の訪伊で新たな印刷屋さんを探そうと日本でも知名度のある印刷工場に足を運んだ。

フィレンツェから車で1時間。

素晴らしい自然に囲まれた丘に囲まれたイタリアトスカーナ州の景色の良い街。


製品を見せてもらうと、なるほど日本の百貨店にも並ぶ現代印刷の間違いのない整然とした作りや伝統をうまく取り入れた新しいデザインは色のトーンも美しく、量産もでき、オリジナルを凌駕している。
この経営者は本当に優秀な人物。

ここの紙は、今まで使用していた手でこすると色が落ちる金箔など使っておらず、当たり前のようにあってはならないミスなど微塵も無い完成された世界基準の紙だった。
フィレンツェを代表する世界的な靴メーカーも注文するとオーナーさんの綺麗な強気の英語で説明を受けた。





人懐っこい紙





近代化されたショールームにて、ALIKACOLLECTIONの専用の紙を作る話をしていましたが、なにか先代から使うボロボロの産業的でない爺さんの手作りの紙が頭から離れず躊躇してしまった。

中途半端なアースカラーであったり、赤が風化したような朱色であったりなんとも言えない固有性が私には愛着があった。
そのすれた色合いが全ての色にマッチしている。そこが最先端のものと比べるとどこかしら人懐っこさとすら感じてた。



フィレンツェに戻りダメ元でじいさんの工房に出向くと、一年も前に注文したものが『出来上がっているよっ』て。

少し病気を煩わせていたようです。

工房の傍には、ジョージブッシュやヒラリーなど歴代の要人と共に笑顔の若かりし爺さんが得意げに写っている写真が大切に貼られていた。


アリカコレクション

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