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柿右衛門とマイセンの色彩進化/一四代酒井田柿右衛門 談

 17c初めドイツのザクセンでのアウスレッツ城にてアウグスト強王のもと日本の伊万里焼きを模写する形で、磁器生産がヨーロッパで初めて行われた。
その後の約320年。マイセンと伊万里の柿右衛門はどのような道を歩み今日至るのか?
色彩感を中心に、14代酒井田柿右衛門さんがテレビにて。説明されました。

素地の余白に「趣を求める」(柿右衛門談)。


柿右衛門 日本の美意識。

わびさび。土壌の(素地)の素材感。質感。を大切にする。

素地の白さとの対比配分が東洋と西洋では考えが違う。

柿右衛門の絵付けは艶がある(柿右衛門談)。トロットしている。中間色に日本の文化や面白さがある。(柿右衛門談)
同色の濃淡の中に立体感や栄枯を表現できる色彩。
色彩を「べた塗り」しない為に、素地の白は余白を表す。
素地の色変化を計算し色彩を表現する。



マイセンの美
マイセン繊細さ。明暗の明示。
時代や流行りを表す新鮮で純粋な色は時代を描写。
マイセン(西洋)の色は、軽快で明るい。きれい。曇りがない。濃淡がない。(柿右衛門談)
同じ朱を表すにも鉄の色みを感じがない。造形が彫像的であるがため、色彩は部分を示すものである。
素地は、カオリンと呼ばれ粘り気がある粘土質。焼きあがると優しさと品格のある白を表現する。




もしかしたら、ケンドラーの創造があまりに強かったため色彩学がDEVELOP発展しなかったのではないか?
そんな300年前からの姉妹関係にある西と東の磁器窯の進化に思いをふけるのであった。
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