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ナポリの老舗工房ネロさんに聞いたカメオのお話

『ナポリを見てから死ね!』


などと大袈裟な言葉があります。ナポリという街には、イタリアらしさが凝縮されていると言われます。
美しい風光、サッカー,ピザ… 活火山ヴィスヴィオとポンペイの遺跡等イタリアを語るにおいてはなくてはならない名所も数多くある。
今回は、友人のカメオ工房のNelloさんにカメオに関して色々質問してみました。


K18YG Shell/Coral/Truquise/Lava CAMEO RING Torre del greco, Napoli, ITALY





CAMEO STORY from Naples  



Napoli の景色




1.カメオとは…


物を彫る(英語ではカービングと言います)。彫刻の陰影を利用し意思や伝達を行うために使われる技術の一部。
約6000年前に誕生したそうです。
掘り上げる陽刻彫(カメオ彫)
掘り下げる陰刻彫(インタリオ彫)がある。
もともとは意思の伝達や表現を司るために用いられ、宝飾品としてはカメラやビデオがない時代に肖像画を立体的に残す技術として腕の立つ作家が名前を上げていた。
特に貝には白い層の下に黒い層があることで、白と黒で陰影をうまく表し立体的に絵を表す技術として使われた。

ARTEMIS AS HUNTRESS/Aniello Pernice作

この美しいカメオは美術品として富の象徴となり今日に至ります。
特に、シェルを使って作るカメオ彫り(以降シェルカメオ)は天然のシェル層の厚さや形など変化に飛んでいるため、機械で掘ることができず手仕事で職人の感が頼りになる。
多くはナポリにあるトゥル・デ・グレコと呼ばれる街にて製作されています。





2.シェルの分類と産地 




シェルとは貝の殻のことです。
シェルには大きく4つの貝からできます。
サードニクス / Sardonic shell @Caribbean sea








トウカムリ/ Cassis Madagascariensis @Caribbean sea


通称 QUEENS HELMET










Carnelian shell @Madagascar /マダガスカル







Cassis Fusa @Madagascar/マダガスカル
シェルは、色と厚みで値打ちが決まります。
シェルは三層になっている。
1番層 写真の様に表面の雑な部分は取り除かれます。
2番層 白ければ白い程価値が上がる。また立体的に掘り上げるため、この層が分厚ければ分厚い程値打ちがある場合が多い。
※たまにこの白の部分に点の様な雑味が入っているものがあります。
これは貝殻がしっかり水分が飛んでいない際に起こる。
しっかりと乾燥させるには数年かかる作業となる。
そういえば、カメオ工房にはカメオが雑に積み上げられていたりするが、乾燥させていた様だ。
3番層 濃い色であればある程値打ちがあると言う


3.デッサンとカービング 







Raw Material /掘り込む前の素材


掘り込む前には、全てのモチーフは貝の表面の凹凸と2層3層の濃淡を利用してデザインされる。
彫り師はデザインを考えながら,掘り込む貝の層厚みや色の対比、大きさなどを考えながら鉛筆にてデッサンを行う。
ふたつと同じ貝殻がない物から出来上がりをイメージしてデザインされる。
この作業は、職人の勘が物を言う、技術と経験が問われる。
シェルカメオならではの醍醐味。




カービング
50mm程のカメオで4-5時間程かけて彫り込んでいく。
ノミのような器具は3-6種類を使い分けて彫る。
シグネーチャーサインは大きさ20mm位のカメオから入れれるようです。

職人さんの仕事風景
オイル
彫り上がったカメオには、光沢を与える事と汚れにくくする為オイルが塗られます。
このオイルは数日で蒸発します。
このようにしてカメオは出来上がります

4.【参考】小さな動物シリーズ作例集


























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