はるばる日本からアポイントメントを取って作品を見に来ても
「今日は何も売る品物はない」
「としコーヒー行こうか?」
は…?
よくある、イタリアフィレンツェの彫金師ジョバンニさんの工房での一幕
MAESTRO GIOVANNI
名品はお金があるところにあつまるという事
この仕事としているととても感じる
残念ながら、名品は蚤の市から突然現れるのではなく、お金があるところに集まって引き継がれていく。
少しでも高いお金で買うところにより良いものが集まっていく。
個人の問題を飛び越え国家間の流れになる。
名品が所有者を豊かにするから買い求める。
16年前の私がスリランカにいた時代すばらしい品々がたくさんあった。
私が居候していた宝石会社は、その当時はスリランカ国の対外貨貿易高ランキングで1位を獲得するほど観光客に宝石を販売することでスリランカで一番の業績を上げていた。
所有物には、目を見張るものがあった。
その多くを各国の国賓の方々が購入されていった。
ものには値段があり、買い物にもお付き合いがある。
あの当時は北京オリンピックがあり、中国が経済発展をしていく途中であった。
スリランカ人は皆、中国語を覚え、一生懸命中国にセールスセールスをしていた。
そして高く買う中国人により宝石が大陸に渡って行った。
その結果、土地までも中国に売られ・・・
資源戦争の結果は2022年4月には悲劇も起こった
スリランカが直面する歴史的な経済危機(YOUTUBE.テレ東BIZ様参照)
名品を買うタイミング
資産として宝石が売り買いされる現実がありますが・・・
宝石も金も、そしてジョヴァンニさんの作品も今はバブルに入っているアメリカに渡ってしまった。
ブラックムーア/ルビーダイヤモンドブローチ
先日ある取引先で、ジョバンニさんの作品を楽しみにしていて輸入してくると約束しただろうとお怒りを受けてしまった。
お気持ちは本当によくわかるのですがものがないんです。
可能な限り、海外に飛び美しいもの、値打ちがあるもの、新しいもの、そういったものを出来る限り皆様にお届けしたいと心から思っております。